カテゴリー: シンカナウスより
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Vol.29:空上の推理大会
【――にしてもさぁ、博士、何か考え込んでなかったぁ?】 世間話のように、目にかかった橙色の髪を払いつつ、β(…
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Vol.28:緊急発進
「――MOTHER。防空システムの状況はどうだい」 小声で手元の端末に話しかけたエメレオは、ややあって目を見…
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Vol.27:急報
「――傾聴」 ざっ、と姿勢を改めて正し、アンドロイドたちは彼女へ視線を向けた。決して無機質ではない、興味…
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Vol.26:おしゃべりなドールズ
【やっほーーー! μ(ミュウ)、λ(ラムダ)、ε(イプシロン)! 先行出撃、もとい抜け駆けして体験してきた外は…
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Vol.25:アンドロイドたち
「――ともあれ、これで動かぬ証拠が揃った」 路上に散らばったヘリの残骸から、ε(イプシロン)がエントのも…
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Vol.24:エメレオの確信
「なんだって科学者一人に、僕たちがこんなに振り回されるんですかね……準戦略兵器を三体も運用するような事態な…
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Vol.23:科学者危機一髪
三章:人形部隊(ドールズ) 「うわぁあああああああ!?」 エメレオ・ヴァーチンは端的に言って詰んでい…
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Vol.22:私の意味は。
λ(ラムダ)が懐に潜り込もうとするのを、慌てた様子で傭兵が避けるのがμ(ミュウ)の目に映った。 「二度も同じ…
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Vol.21:構えろ。
「……ッ」 μ(ミュウ)は歯がみした。 そうだ。 μには――自分には、どうしたって、人を殺せない…
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Vol.20:打開
わずかな異常にただならぬものを察知してか、ドリウスは瞬時に跳びすさった。 「何だ……、自爆機能でもついて…