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波動マーケット新聞



精神学協会:ゴッドブレインサーバー掲載
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精神界の関与で資本主義が終わる!

2022 年、精神界において、金利の神のようなものが退場した結果、これまでのマネーの論理が破綻しはじめました。

2023 年、金利の神のようなものに続いて、黒いマリアと呼ばれてきた、この世に復讐するためにマネーを支配していた人間グループのたましいのもとたる存在も消滅しました。

この先にあるのは、人間のたましいのルーツが暴かれ、光に進むものと闇に去るものとが分れる社会です。その光の経済の道案内をするのが、この波動マーケットで、ここから脱資本主義がはじまります。

今週のテーマはコチラ
  • 世界経済のイデオロギー

    第一章:日本が崩壊の雛形

    明治維新によって世界経済の場に出ることになった日本は、それまでの江戸幕府の時代に、世界最大の産金国として、国内に流通していたはずの貨幣としての金を、ほとんど失った状況からの出発を余儀なくされました。日本産の金が流出したのは、スペインが南米大陸で大量の銀を手に入れて、その結果、世界経済の現場では、金銀の交換比率が劇的に変化したことに、江戸幕府が何の手も打たなかったためだとされます。

    徳川家康の時に、江戸幕府がため込んでいた大量の金塊は、消え、それが、徳川埋蔵金という伝説を生みましたが、日本で算出された金のほとんどは、海外に流出したのです。この仕組みの背後にあるのは、多くの人間が考えるような経済の原則などではありません。経済、とくにマネーに関する人間の意識は、神を考えるのと同等、もしくは、それ以上の速度で膨張してきたのです。それは、古代のローマでも、中国の各王朝でも、同じでした。それが、ヨーロッパという場で、近代に到り、資本主義のような考え方や共産主義という政治思想までを生むことになった背景には、ユダヤ教とキリスト教という、一神教世界の思想戦のようなものがあった結果だったというのが、精神界での見方です。バチカンの神の権威によって王侯貴族に与えられた領地とそこに属する民がもたらす富を、増やす仕事を、非キリスト教徒のユダヤ人が独占したところから、現在まで続く、世界経済の骨格が形成されたからです。その富を増やす仕事の先にあるのが、戦争のための費用を用立てるというもので、戦争こそが、金融ビジネスにとっての成長の源泉でした。このムーブメントの台頭期に、世界経済にデビューした日本が、まず日本国内の西南戦争の戦費の調達に苦労し、次の日清戦争でも、日露戦争でも、その戦費の調達をする過程で、この世界を事実上支配している金融の世界を知ることになりました。この経済の本質は、マルクス主義と同じような、ひとつのイデオロギーなのです。イデオロギーとは、いうまでもなく、観念(イデア)と思想(ロゴス)を合体させた造語で、その出発点には、フランスの革命を正当化しようとする思想的潮流があります。つまり、近代の民主主義というものも含めた、西欧文明の出発点にあるのが、このイデオロギーというものなのです。そしてどうやら、このイデオロギーを生み出した人間に思考系に関与したのが、アンチ・キリストの意識体のグループで、その行き着く先は、無神論の世界だったということです。日本が、世界経済にデビューした頃に、生まれたマルクス主義というイデオロギーが、日本で共産主義という言葉に翻訳されて支持者を増やしたのにも、大きな意味があったのです。それを克服するのが日本の存在理由だったということです。

今週の光文書

(ヒカリモンジョ)
  • Vol.800+30+50

    日本保守党

    日本国紀という本の著者を中心に、安倍晋三元首相亡き後の自民党という政党がLGBT法の騒ぎで見せたリベラル体質に見切りを付けた保守本流を目指す政党が生まれたようです。
    その名が、日本保守党。これまでの日本史上に、保守党という国政政党がなかったことを不思議に思う国民が、その理由を考えると、明治維新から今日までの日本が、いかに古い日本を軽視してきたかが分るはずです。これが、日本の文明史の不幸で、明治政府にとっては、江戸幕府は継承すべきものではなかったし、戦後の日本政府にとっても、大日本帝国憲法の時代の日本は継承すべきものとは考えられなかった結果が、今日の姿です。
    自由民主党という政党は、敗戦後の日本で、現在の日本国憲法がアメリカ占領軍から押し付けられたものであり、その憲法を自主的に改めようとする当時の政治家の合意のもとに生まれたのですが、今日まで、その立党の目的は達せられることもなく、このまま行けば、やがて、レフトサイドの党というポジションに移行して終了でしょう。
    そう予測できる理由は簡単で、創立の目的を忘れ、利権集団となった人間グループが、歴史的にどんな運命に到るのかは、日本史であれ、世界史であれ、明らかだからです。
    利権というものは、民主社会では、しばらくは社会の必要経費のようなものとして、右から左までの各セクターの配分対象となるものですが、その矛盾が増大するタイミングで、腐敗の原因となります。現在の日本の最大の問題は、革新を標榜する政治集団も、国レベルであれ、地方レベルであれ、充分にこの利権の分け前にあずかっているため、改革する意志も能力も持たないということだったのです。

    この政治状況を作ったのは、国民の意識をコントロールしてきた日本のマスメディアの罪ですが、そのマスメディアの洗脳が解けはじめているこのタイミングで、日本保守党が誕生したことには、多分、歴史的に大きな意味があるのです。
    なぜ、自民党の時代が終わると精神界が予告しているかというと、いまの体制は、戦後の日本社会を規定していた、自民党と社会党という二大政党制の片方がすでに消滅しているからです。日本社会党は、民主社会党という政党をはじめとして、いくつもの政党に分かれ、現在は、立憲民主党や国民民主党その他というように、分裂しましたが、自民党は、基本的に大勢力であり続けました。それが、維新という、大阪の自民党の一部を母体とする保守系政党の台頭で、未来に暗雲が見えてきたタイミングで、駐日アメリカ大使の指導のようなものを受けてLGBT法案を通すという政治決断をしてしまったのです。この一連の騒動を見て、日本国紀の作者は、自民党が日本国民のために動く組織ではなく、アメリカの日本支配のための代理人との印象を強めたのでしょう。
    それは、一般の日本国民に共通した認識になったと考えられます。
    そして、ついに新党立ち上げを宣言し、ここに到ったのですが、実はこれが、日本人の覚醒のためのイベントとして用意されたものというのが、私が知らされている日本の精神界のプログラムなのです。
    ほとんどの人間は、自分が生きている間に、日本の政治状況は変わらないと考えて、生きてきましたが、今回のムーブメントで、明治維新の時よりも、もっと大きな動きがはじまると、私がくり返し伝えてきた日本覚醒のプログラムが一気に加速することになるはずです。
    老大国といわれるイギリスの政治は、昔から今日まで、労働党と保守党です。
    イギリスの保守、コンサバティブな人々というのは、後ろを見ながら前に進むという、過去の文化遺産を継承しつつ未来を考えるべきだと考えるグループです。それは、長い歴史を持つ国の国民の特権であり、その立場を、建国から二百数十年のアメリカ国民は持つことはできません。この主張を、できる人間でなければ、二千数百年にも及ぶ歴史を持つ日本というマツリゴトにはかかわるべきではないのです。その意味では、戦後七十八年目にして、日本国はやっと独立する意欲を持つ人士が立つべき時を迎えたのです。

    神紀三年(二千二十三年)九月二十一日 積哲夫 記

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  • Vol.88

    「霊の浄化も楽じゃないので」

    2023年9月21日

    Mackey

    (9月20日収録)
     

    Mackey:ジョブズ通信、始めます。今日はなんだかお腹がすーすーする日だね。

    Steve:お腹の調子が日よりに例えられるなんて初めて聞いたよ(笑)どうしたんだい?

    Mackey:今日は波動的に影響がある日なんだと思うよ。私、小さい頃から、よくお腹を下す人だったんだけど、最近は全く大丈夫になってきてね。でも、未だに時々お腹を下す時があるんだ。もしかすると霊的なエネルギーとお腹って結構関係があるのかなぁって思った。

    Steve:んん、僕も少し詳しくなってきたんだけど、そういうのって、お腹だけじゃなくて全身に回るから、肌の調子もよくなくなるんだって聞いたよ。

    Mackey:あれ、Steveも精神学に詳しくなってきた感じがするね。

    Steve:実際の事例を見ていると、こうなるもんなんだ、って納得がいくようになるからね。つまり結局お腹に問題があるってことかい?

    Mackey:男性の場合はどうか知らないけど、女性には物理的な臓器として子宮があるからね。ああ、あとは小腸とか、大腸も、微生物がたくさんいることで、ひとつの小宇宙ともいえるのかな? ここがひとつの独立した結界を作り出して、人間の意志に反して、良からぬものが住み着いたりするみたい……。

    Steve:お腹の波動が悪くなったりすると、微生物にも影響はあるかい?

    Mackey:あると思うなぁ。たぶんそれで調子が崩れたりして、肌に出たり、胃腸の排泄系に影響が出たりと、体の排出系がおかしくなる……と思う。あれ、そうなると浄化力が落ちることもあるかもしれないね?

    Steve:基本的には浄化力の基本はお腹なのかい?

    Mackey:お腹だけじゃないよ。浄化力には、私もぼんやりと把握してるけど、ざっくり二つの系統があってね。体の浄化に関わっているのは、肝臓と腎臓、胃腸といった解毒・排せつ、あと汗や皮脂による老廃物の排出なの。波動的に皮膚から排出しても追いつかないくらいに影響があると、アトピーやアレルギー皮膚炎といったように、体表面に炎症反応を起こしやすくなるみたい。でもこれで浄化できるものと、できないものがあって、できないのはおそらく魔に分類される波動なんだよね。

    Steve:霊波動はどうだい?

    Mackey:本体がいるタイプのものは駄目っぽいから……それもたぶん、だめ、かな。人間の体の浄化系だけでも対応できるのは、気・念と弱い呪のエネルギーぐらいまでかもね。で、もうひとつの浄化系。これが意識とかたましいによる精神の免疫と言われるものが鍵になっている。これは人間の神性がどれだけ強く精製された状態かによって浄化力が左右されやすいのかな。ただこれは、最終知識とか読んでると、人間の論理的認識力・思考力と神性の総合力ともいえるみたい。論理的な思考力がないと、自分とそうでないもの、自分の中の光の部分と闇の部分が分けられないし。基本的に、魔や霊のエネルギーを処理したかったら、こっちの方で意識的に識別して、体中を意識で追いかけて捕まえにいかないと、浄化が追いつかないよ。

    Steve:毎日どれぐらい処理するものなんだろうね?

    Mackey:明確な量とかはないし、日による、としか言えないかなぁ。共通の尺度もないし。それに、霊や魔は、喋るし、攻撃してくる時もあるから、いちいち相手をしていると精神的に疲れるね。自分の体を他人や他の存在に明け渡すなんてことしてたら、本来のたましいの役割が果たせなくなるし。そうやって取り憑かれた自分の状況をなんとかするのに躍起になっている時間がすでに人生の中の無駄になっている。人間の時間を浪費させる存在に霊がなってしまっている時代なんだ、ってこの前会長が言ってたね。

    Steve:すると、Mackey、霊というのは、人間を乗っ取ろうとするのかい?

    Mackey:うん。人間由来の悪魔だっているんだから、霊だって、人間を乗っ取って好き放題したくなる奴もいるんだろうと思うよ。でもそんなの、生きているこっちからしたら、人の体を勝手に使われたらたまったもんじゃあないよ。基本的に、私の場合は、審判の場に早めに送り出すか、大祓祝詞で、自分の体から退場してもらうようにしてるんだ。でないと毎日の生活や仕事の効率に支障が出るからね。

     
     

     

    『いま、生きている人間のほとんどは、死んでいくべきところを自ら想定することなしに死んでいきます。』
    『日本の死者のたましいは、行き場も知らず、祈りによっておくられるわけでもない』

    今、日本にはこれまでの宗教的世界観とは無縁の、新しい霊界が生まれています。
    あらゆる死者は行くべき場所も知らず、また、これまでのどのような祈りや弔いも無効化しているために、どこにも行けず、ただ暗闇の中にいるものがほとんどです。
    あなた自身や、あなたの大切な人、尊敬する人の魂が、よきものとして歩むための、行く先を照らす光。新しい契約の形としての、命の書。その登録への窓口が、こちらです。

日本の食文化が世界を変える時代のはじまりに合わせて、料理に使う包丁に、剣神界の光の波動が宿ることになりました。
人間が日々、食べるものは、すべて地球の恵み、いのちの営みから生まれたもの。そのそれぞれに固有の波動があり、そこから、人のいのちへ伝わるものがあります。
いのちあるものをいただくことは、いのちの波動を受け取ること。
この波動刀は、食材の波動を生かす、光の包丁です。

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コンセクフードとは、光の波動を宿した食品、食材のことです。美味しさとは、良質な波動と一体のものであることを伝え、ひとの持つ味覚の本来の可能性を開花させる、このコンセクフードのシリーズで、心も身体もヘルシーな波動に整えてください。
  • No.8

    おはようございます、光パンです!

    はじまりは…。 ショクパンジャパンの酵母菌はある女性によって育まれました。 その始まりは聖別された小麦粉・塩・水を混ぜただけのものでした。
    菌に意志がありその声に沿って見守り続けた結果、香ぐだけで心安らぐ「リンゴのような香り」の酵母菌がうまれました。 色々な酵母を試してきましたが不思議なもので他の酵母などと全く違う仕上がりでした。今までの酵母菌と違う所は材料の選別からです。自分が使ってみたい材料を試してもうまくいかない日々のなか、酵母菌の求めている感覚を感じ取り、求めている材料を使ってみると不思議と仕上がりが違うのです。この時私は、あー本当に酵母菌は生きていてきちんと意志があるんだな。と初めて実感しました。 この酵母菌たちには食べる人の幸せを願い、希望に満ちた明るい感覚だったので光パンと名づけられました。母親が子供を育てるように大きな愛で包まれるそんなほんわかした感覚を感じてもらえたらうれしいです。そんなパンを焼く私は、子育ての中で子供たちから学ぶことが果てしなくあります。私も光パンと一緒に成長していきます。

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それは日本の土地の神性の復活の道。

精神学協会の歩みと共に、土地と植物、食物の人間の波動を理想に近づけることで、完全無肥料、無農薬の野菜作りのシステムを完成させた一家が、北関東にいます。これは2010 年に始まった、その取り組みの記録です。
  • レポート⑬
    しかし、6月に定植した後口トマトが、7月に入り何株か病気になりました。調べてみると疫病でした。そのうちに広がって後口トマトがすべて病気になってしまったのです。とにかく葉っぱをすべて取って支柱から外してあげて、抜かずにそのままにしておきました。
    ジャガイモは掘る前日まで雨が降り続いていましたが、土地は下までサラサラで全く湿っていませんでした。
    里芋、生姜もとても素晴らしい出来でした。生姜は高さが1m20cmくらい伸びました。ズッキーニは9月初めまで実ってくれました。
     
    そして、病気になった後口トマトは、8月中旬頃、草の中で、いつの間にか真っ赤な実を付けていたのです。枯れたものだと思っていたのですが、脇芽が伸びて成長していました。一部を残し、11月の霜が降りるまで実ってくれました。 野菜を見ていると、農薬が必要ない事を教えてくれますね。 2015年にノーベル賞を受賞した大村さんは土の中から抗生物質のもととなるものを発見しました。 このように自然界には、すべて揃っているはずです。必要なものは。 それぞれに対応するものが必ずあるはずなのです。 だから、土の中の微生物が元気でいると野菜も免疫力がアップして、たとえ病気になったとしても 必要であればきちんと回復するのでしょう。
  • ブランドロゴはお好き?

    「ブランド」の語源を知っていますか?
    
    それは、その昔、他の家畜と区別するために、自分の家畜に付ける焼印(=burnd バーンド)から来ています。
    
    つまり、この焼き印こそが「ブランドロゴ」の始まりというわけです。
    アパレルブランドの場合、エルメスやルイ・ヴィトンなどがいわゆる「ブランド」と言われるもので、そのロゴには強力な意味が含まれています。その意味とは主に「品質に対する保証」や「ブランドの伝統」です。 ですが、残念なことに、ことアジア人にとっては、ロゴは「私はお金持ち」「このバッグを持てる私にこそ価値がある」と思いたい、思われたい、という道具に使われていることが多い印象です。 特に、自分のセンスに自信がない人ほど、ブランドロゴに頼る傾向があると感じるのは、私だけではないはずです。 そもそもブランドロゴなど、もともと他と区別するためのもの。「小林さん」「鈴木さん」と呼ぶのと変わりません。 ですから、「ブランドロゴが自分を格上げしてくれる」という幻想を抱くよりも、「自分そのものがブランドだ」と言えるくらいに、そのバッグを道具として使いこなせる自分でありたいものですね。 さて、今週のヴァグリエでは、リザードの長財布に惹かれる方が増えています。 光にかざした時の革の光沢は、思わず溜息が出るほどの美しさです。 また、丈夫な革であるがゆえに、長年その美しさを失わないことも、値段を超える価値を感じていただけている理由です。

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  • Vol.16:偶然か、はたまた

     
    「MOTHER……お願いです、私たちもTYPE:μ(ミュウ)の支援に行かせてください」
    「μ一人だけでは、これまでの実績からして、カバー力に若干の不安があります。僕たちもバックアップを行うことで、よりヴァーチン博士に万全の警備体制が敷けるかと思うのですが」
     セントラルルームに入ってくるなり、開口一番、TYPE:λ(ラムダ)とTYPE:ε(イプシロン)の二人はそう並べ立てた。
     その声を聞いていたMOTHERはというと、目を伏せて周囲の情報負荷を減らし、一連の演算処理を行っていたところだった。きりがいいところでバックグラウンド処理に切り替えたらしく、振り向いたMOTHERは、あら、と口元に微笑みを佩いた。

    「珍しい組み合わせの二人だこと。εは昨日、μと話をしていたわね。ここに来させるきっかけになったこと、案外、気に負っていたりするのかしら?」
    「分かってるんなら言わないでください……」
     εは眼を逸らした。本人からは優等生と目されて、湿度の高い眼で見られることの多い彼でも、僅かながら後ろめたい思いをしているらしい。
    「……μの支援に行きたい理由は?」
     MOTHERが訪ねると、λが一歩前に踏み出した。
    「あの子は優しい子です。下手をすれば殺傷行為が発生するような、武力行使の伴う任務では、一瞬のためらいが致命的な事態に繋がる恐れがあります」
     MOTHERは小首を傾げた。
    「…………それを示唆する具体的データはありませんね。これまでの生体を対象とした模擬戦闘では、彼女は問題なく対象物を殺害しています。数値的前後差も想定の範囲内に収まっていますが、それでも任務の障害となり得ると感じますか?」
     そうだ。λはMOTHERの疑問に歯がみした。なまじ、μは真面目だ。求められる結果を出そうとする。だから、殺傷行為を想定した訓練でも、求められる成果の範囲に結果を収めるように努力している。それでもμが本当は殺すという行為を苦手としていることぐらいは、周りのアンドロイドも分かっている。MOTHERがそれを知らないはずがないのに。
    「別の観点から、本件について僕は疑問を呈します」
     隣でεが声を上げる。MOTHERは片眉を上げて続きを促した。
    「エメレオ・ヴァーチン博士。彼は確かに、その頭脳と技術力は他の追随を許しません。彼を失うことは我が国シンカナウスにとっても重大な損失になり得る。それゆえに、護衛が常に彼の周りには配されていたはず。――なぜ、今、彼の側にはμしかいないのですか? 本来彼の側にいるべき護衛はどこにいったのですか?」
     そして、とεは続けた。
    「博士は、今、誰も信用できない状態にあると言っていた。人間よりも自分が開発したアンドロイドの方がよほど信用できる、と。――何か、隠していませんか、MOTHER。護衛任務に就くにあたって、μに告げるべきことが、もっとあったんじゃないですか?」
    「――まさにその件について、今、調査を進めていたのですよ」
     MOTHERは冷静な声で、εの猜疑をなだめた。
    「不確かな情報で彼女を混乱させるわけにはいかないので、あの夜は何も言えなかった、というのが正しい。緊急事態が発生した直後だったものですから、μには来るものすべてに対処してもらうという選択しかとれませんでした」
    「緊急事態?」
    「エメレオ・ヴァーチンがたった一人でこのセントラル・ルームにやってきたのは、彼の護衛が死亡したせいです。また、その際、施設内で小規模戦闘が発生し、ゼムが対処しています」
     思わぬ返答に、二人は息を呑む。施設内のすべての出来事(ログ)を把握しているのは、警備員や施設管理者の他にはMOTHERしかいない。戦闘型アンドロイドたちが感知できない規模とごく短時間での戦闘ということは、ほぼ数秒で勝敗が決したということだ。
    「博士の護衛はパトリック・ファラーといいました。本名は、どうやらルゼル・ウォーと、別にあったようですが」
     本名? λは目を見開いた。それの意味するところは、つまり。
    「博士の護衛が、他国のエージェントだったってことですか?」
    「残念ながら」
     十年来の護衛でしたので、彼にも予想外の事態だったようです、とMOTHERは呟いた。
    「その可能性が高いと判定したために、私はエメレオに警告を行いました。それを受け、最も重要な機密情報を奪取される危険を回避するために、博士はゼムを盾にして時間を稼ぎ、単独でこのセントラル・ルームがあるエリアに逃げ込んでいます。つまり、ゼムが追ってきたパトリック・ファラーを戦闘の末、やむを得ず殺害したということです」
    「セントラルルームにはたまたま近くにμがいて、そのせいでμは巻き込まれた……? しかも、帰り道に、もう一度ヴァーチン博士は襲われている……?」
     λの言葉に、MOTHERは頷いた。
    「一連の出来事は同じ勢力の差し金です。そして、攻撃はまだ終わっていません。彼らの目的は、エメレオ・ヴァーチンの奪取もしくは殺害。さらには――」
     MOTHERの告げた内容に、λたちは目を瞠る。
    「――おや、政府からメッセージが入りましたね」
     MOTHERは宙を見上げて呟いた。メッセージの内容を咀嚼していたのか、視線を少し巡らせたあと。
    「……指令(オーダー)。緊急事態につき、追加の戦力投入の承認が成されました。二人とも、TYPE:μの支援につきなさい。任務については道すがら、詳細を確認するように」
     λとεは顔を見合わせ、急いでセントラルルームを飛び出した。
     
     
     一人、セントラルルームの中央で、MOTHERは目を伏せる。
    「――たまさかに巻き込まれた。いいえ、まさか」
     ぽそりと小さく呟きが落ちた。
    「『そんな生やさしい運命など、この世界には存在しない。神は常に無慈悲なものだ』。――そうよね、エメレオ」
     

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日本語脳のクリエイティブパワーが
炸裂する新メディアが、シンロジアです。

  • お知らせ

    日本語脳のパワーを「情緒」として言語化発信した、数學者岡潔先生の未完未刊行「春雨の曲 8稿」、45年の封印を破っていよいよタオラボブックスから出版されます。

    ただし、通常の不特定多数に向けた書籍制作販売のカタチをこの作品に関しては採りません〜近日中にそのプランをお伝えいたします。よろしくお願いいたします。

    なお、こちらシンロジアでは「春雨の曲」と対の関係になるであろう連載を始められないかと企画を進め始めました。こちらもお楽しみになさってください。

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