カテゴリー: シンカナウスより
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Vol.74:四章-2
* とある西方の国の町工場で、工場の社長はおや、と納品書と手元の商品の数を見比べた。「おーい、テオ…
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Vol.73:四章-1
四章 ホワイトコードの叛逆 かたんと音を立てて、カフェスタンドの窓際のカウンター席にトレイを置いた。…
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Vol.72:三章-10
――結局、こうしてしまうのだ。 心に白く炎が燃える。それに呼応するように、白くプラズマの発光が起きるほどに…
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Vol.71:三章-9
* 長い、長い地下道を抜けて。ようやく見つけた、地上に繋がるハッチの蓋を開けた。 重い気持ちに動…
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Vol.70:三章-8
頭をカプセルの冷たい場所に押しつけ、ひたすらに苦悶しながら。 μ(ミュウ)は、見たくもない情報を、知りたく…
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Vol.69:三章-7
* 【――TYPE: ε(イプシロン)。応答せよ】 【TYPE: ω(オメガ)。応答せよ】 【TYP…
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Vol.68:三章-6
* ――契約をしましょう。わたしとあなたで。 大昔も行われた、かみとひととの約束です。 あ…
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Vol.67:三章-5
MOTHERはリーデルの言葉に、思うところがあったらしい。困ったようにしばらく沈黙したあと、口を開いた。 「…
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Vol.66:三章-4
そして、MOTHERはこうも続けた。 「まさか、こんな場所までお越しいただく幸運に恵まれるとは思いませんでし…
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Vol.65:三章-3
* ――黄色い光の波紋が、途切れ途切れにかすれながら、赤く燃える半球状の空間の底面を這っていく。 …